森林再生から資源として活用を目指すアルバニア

アルバニアは東ヨーロッパのバルカン半島南西部に位置する国で、国土の約4割を森林が占めています。しかし森林伐採や酸性雨などの影響で森林が減少。そこで、世界銀行やスウェーデン政府などのサポートのもと、アルバニア政府が森林再生プロジェクトをおこなっています。今回の番組は、そのプロジェクトの内容を関係者の話も入れながら紹介しています。

制作したのは、世界銀行。第二次世界大戦末期に設立され、中所得国および信用力のある貧困国に融資、保証、および分析・助言サービスなどをおこなっています。目的は持続可能な開発を推進し、貧困を削減することです。

番組では、アルバニアの森の問題を簡単に紹介した後、アルバニア政府が各地域の地方自治体と共におこなっている植林プロジェクトを詳しく取り上げています。ポイントは、市民参加型の植林。植林する木を果樹などにすることで、果樹園を作って現金収入や食料確保につなげる取り組みなどがおこなわれています。将来はエコツーリズムも行いたいという期待もあります。

一度は失われた森林を再生しながら、持続可能な資源として次世代につなぐ。まさに持続可能な開発のモデルです。

執筆:曽我 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

[関連サイト]
● 世界銀行(英語)
世界銀行のアルバニアに関するページです。
http://www.worldbank.org.al