日本の食を見つめ直す

groovisions03.jpg皆さん、今日食べた昼食は、どれだけ日本で作った食材が入っていましたか?夕食は?そんなことを考えたことが、そもそもあるでしょうか?
スウェーデンの子供用の絵本には、食べ物に国旗で色づけしてどんな国のものが多いかビジュアルで捉えられるような工夫がされているのを見た事があります。子供たちでも考えられることなんですね。ぜひ、今日はご家族で考えてみてはいかがでしょうか?
groovisions04.jpgさて、日本の食料自給率は約4割と発表されています。これだけ大量な食べ物に囲まれていながら、国内では半分も賄えていないのです。
食料自給率の低下の背景の1つには、日本人の食生活の変化が挙げられます。日本では、洋食、中華料理などをはじめ、あらゆる国々の料理が食べられるようになりました。一方で、米などの国産の農産物の需要が減り、農家も農地面積も減少したのです。
では、私たちは何ができるのでしょうか?
例えば、買い物の仕方1つで変えることができます。地元で生産された食品、もしくは1番近い地域で生産されたものを選ぶという買い方です。
これは、フードマイレージという考え方に基づいています。なるべく近くで生産されたものを選択することで、輸送にかかる燃料や二酸化炭素の排出量を抑えることができます。また、国産の食品を買うことで、国内の農家を助けることにも繋がるのです。
その他、映像中に触れている「食の廃棄」でもできることがあります。
皆さんは、賞味期限をご覧になって購入されますか?ご覧になった後は、後ろから選びますか?「長持ちするから」と。そのような行動が、大量な食の廃棄を招く1つの要因になっています。後ろからとれば、賞味期限が近くなったものが残ってしまい、店頭で切れてしまうこともあります。それは、廃棄処分するしかない。書き換えれば「賞味期限改ざん」と訴えられてしまいますね。
しかし、消費者が消費できる分だけ購入することを心がけ、前の方に陳列されているものから取っても、それほど生活に影響はないのではないでしょうか?その日に食べてしまうものなら尚更です。食の廃棄に関しては、ぜひ、下記の番組もぜひご覧下さいませ。
More for Less ~ゴミ箱の中身
http://www.japangreen.tv/life/#/000162
groovisions01.jpgさて、今回の映像は農林水産省が、デザインチームのGROOVISIONS(グルービジョンズ)と制作した映像です。モーショングラフィックスで日本の食料自給率の問題を描いています。お役所的イメージから脱却し、映像で伝えることで、直感に訴え、考えるきっかけを、より多くの方に与えたいとのことで、今回のコラボとなったよう。そのような主旨もあり、Green.tvでも配信させて頂くこととなりました。
ぜひ、皆さん一人一人が自分の足元から見直し、グリーンコンシューマが増えることを願っています。

関連webサイト

農林水産省?食料の未来を確かなものにするために
http://www.maff.go.jp/j/grv2421/

GROOVISIONS(グルーヴィジョンズ)今回の映像制作を担当
http://www.groovisions.com/