森で生きる名人(奈良県)

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EARTH VISION in 新宿御苑「樹から聴こえる古の歌、土に響く古のリズム」
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「森の名人とあって人生が180度変わった」と語る代田七瀬さんの笑顔が印象的だ。
彼女が高校生の頃、森の”聞き書き甲子園”で取材をすることになったのは杉の種採り名人杉本充さんだった。自分の仕事に誇りを持ち働く名人の姿を見て、森の大切さを学ぶと同時にお金などの物質的な価値にとらわれない生き方に感化されたと話す。

「森の”聞き書き甲子園”」は、毎年、日本全国から選ばれた100人の高校生が参加し、今年で第6回目を迎える。日本人が古くから伝えてきた森に生きる知恵や技術を次世代に引き継ぎ、大切な森を護りたいという想いから始まった。
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「聞き書き」とは、一対一の対話を通して、その知恵や技術、そして人生そのものを聞き、その方の「話し言葉」だけで文章にまとめる手法のこと。
「聞き書き」を通じて、高校生は、森と関わる知恵や技術を学ぶとともに、「森の名手・名人」の人生そのものに触れることができる。「聞き書き」による記録は、森と共に生きてきた「森の名手・名人」の技(わざ)や心のアーカイブ(集積)であると同時に、世代を越えたコミュニケーションの証でもある。
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「森をどうしたら守ってもらえるのか、教えていかなければいけない」と伝える側も真剣だ。
杉種採り名人の杉本充さんは、奈良県でもその技術を持つ最後の人ではないかと言われている。優良な樹木をつくるためには、しっかりとした母樹から種子を採り苗木を育て、畑で育てたのちに山に植える。杉の木に登って種子を採る作業には高い技術そして体力が必要だ。「森での遊びを通して子供たちに森への理解を深めてもらいたい。」「今の子供たちは足下が弱い、つらいことだけどそれで逃げるわけにはいけない。」と名人は語る。
森の大切さ、それを次世代に残すという想いの強さを言葉から、表情から、そして森で生きる姿から感じ取って欲しい。

協力
共存の森ネットワーク
http://www.kyouzon.org

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映像協力
森の”聞き書き甲子園”実行委員会
http://www.foxfire-japan.com/
松下電器産業株式会社
東京ガス株式会社

写真提供
関眞澄  奥田高文

ナレーション
森の”聞き書き甲子園”実行委員会事務局
吉野 奈保子