壊される海の森

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日本でも珊瑚礁が危機に瀕しているという話題が、沖縄から届くようになりました。赤土流出の問題、温暖化や海の環境の悪化による珊瑚の白化現象、空港の建設や不必要な調査や開発など、人間による破壊も原因のひとつのようです。
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今回は、底引き漁(トロール漁)によるサンゴ礁の破壊の映像です。
深海底引き漁では、海山の周囲の豊富なプランクトンを求めて集まった魚の群れを狙い、強大な底引き網に車輪をつけ、海底に下ろし、強力なエンジンで引っ張るため、海底にあるものすべてを、根こそぎ削りとってしまうのです。目的の魚以外の、深海の貴重な生物たちも一緒です。
これは、水中での森林破壊に相当すると言われています。
水温の低い深海では、生物の生長や繁殖には長い時間がかかり、一度破壊されてしまうと、回復には数十年、数百年といった長い時間がかかると考えられています。
海の中でも、陸の森でも、私たち人間が破壊に関わっています。そうして捕れたものが食卓に並んでいたら、果たして無関係と言えるでしょうか?
海の森も、陸の森も私たちの手によって守ることもできるのではないでしょうか?
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関連webサイト
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/bottom_trawling