孤島への招かざる侵入種

イギリスには海外領土が現在14あります。そのどれもが、孤島です。孤島であるということは、そこには独自の生物が生息していることになりますよね。今回のVTRは、イギリス海外領土にいる生態系に、侵略的な外来種が入ってきたことによって起きてしまった変化や、どうすれば外来種が入ってこれないようにできるのかをまとめたものです。

制作したのはRSPB(The Royal Society for the Protection of Birds)という、イギリスの団体。元は、鳥の羽を女性のファッションに使うために殺生するのは止めようという活動から始まったものですが、現在では、環境の変化などに伴う鳥の絶滅を食い止めようと、人に訴えることのできない鳥に代わって意見を発信していく活動をしています。鳥だけではなく、すべての生物、植物についても考えて発信しています。

 

外来種の問題に関しては、以前もイギリスのキューガーデンが児童向けに行っている活動の中でも取り上げていましたが、とにかく持ち込まない、持ち込ませないが鉄則です。訪れた先で触れたものはしっかり洗う。靴下すら新しくする。持ち帰ってしまわないよう、よく確認してから帰国するなど、風邪などの病原菌を家に持ち込まないのと同じ対策です。

食べ物だって、今は「地産地消」。これはエネルギーを使わないということに繋がりますが、やはりなんでも地元でとれる、自生することが何よりも自然なことなのですね。

色々なものを見に行く、見分を広げることは人にとってなくてはならない活動ですが、マナーを守ることで地球を守ることに繋がるのなら、こんなに簡単なことはありません。

 

参考サイト

http://www.rspb.org.uk/

RSPBのHP(英語)。