生物多様性って何?~研究者が語る

top_goka.jpg皆さんは、「生物多様性」という言葉をご存知ですか?
今、地球環境問題の大きな課題の一つとして注目されているのですが、まだまだ一般の方々の認知度は低いようです。
この生物多様性は、1992年にリオで開催された’地球サミット’で地球温暖化とともに話し合われた議題の一つだったのです。しかし、温暖化に比べてまだまだその言葉自体、理解されていなのが現状です。
そこで今回の映像では、この生物多様性について、簡単にわかりやくご紹介したいと思います。お話を伺ったのは五箇公一さん。彼は現在国立環境研究所で新入生物研究チーム総合研究官(室長)と環境省新入生物プロジェクトリーダーを兼任しています。

goka02.jpg生物多様性とは、簡単に言うと「いろいろな生き物がたくさんいる状態」です。多様性と一言で言っても、遺伝子の多様性、種の多様性、生態系の多様性、景観の多様性など様々です。私たちの生活は、見えないところで、こうした生物多様性に支えられて成り立っています。しかし、それが十分に認知されないままに、今生物多様性はものすごいスピードで失われています。残念なことに、こうした生物多様性の損失には、私たち人間の活動が大きく影響しています。地球温暖化、生息地の破壊、資源の乱獲、外来種の移送など、上げてみるときりがありません。

goka03.jpg五箇さんは仰っています「認知するだけでなくアクションを!」と。
生物多様性があるから、われわれの生活は維持され、サステナブルな社会が成立しているのです。こうした生物多様性の損失は、ゆくゆくは人類の存続にもかかわる重要な問題なのです。手遅れになる前に、こうした生物多様性の意義を理解し、私たちにできることを考えていきませんか?

【関連URL】
●国立環境研究所ホームページより
五箇さんのインタビュー記事が掲載されているので、ご覧ください。
http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/18/04-09.html