What Is IUCN

今回の映像は、国際的な自然保護機関であるIUCNの活動を紹介した番組です。
IUCN(国際自然保護連合)は、1948年に設立された国家、政府機関、非政府機関などの異なる部門からの会員で構成された国際的な自然保護機関です。

スイスのグランに本部をおき、約84カ国、111の政府機関、874の非政府機関ならびに35の団体が会員となり、さらに181の国々からの約10,000人の科学者、
専門家が、国境を越えて協力している世界最大の自然保護機関です。
IUCNの主たる目的は、”自然を尊び、保全する公平な世界”を実現することであり、”自然が持つ本来の姿とその多様性を保護しつつ、自然資源の公平かつ持続可能な
利用を確保するため、世界中のあらゆる社会に影響を及ぼし、勇気づけ、支援していくこと”を使命としています。地域レベルや地球レベルで、広範囲の自然保護活動を進めており、
それぞれの国や世界で協力しあいながら活動を続けています。IUCNの会員は、4年に1度開かれる世界自然保護会議(IUCN総会)で、IUCNの一般的政策、プログラム予算、環境に
関する使命を実行するための最善方法や国際的な自然保護の主要課題を議論しており、第五回世界自然保護会議(IUCN総会)が、今年2012年9月6日~15日に韓国の済州島にて開催されます。
さらに、IUCNは、世界中の生物多様性の保護に取り組む専門家からなる最大のボランティアネットワークである次の6つの専門委員会を有しています。種の保存委員会(SSC)、
世界保護地域委員会(WCPA)、生態系管理委員会(CEM)、教育コミュニケーション委員会(CEC)、環境経済社会政策委員会(CEESP)、環境法委員会(CEL)。これらの委員会は、自然保護に
関する情報の収集、統合、管理、知識の共有といったIUCNの核となる活動に貢献しています。
日本国内では、IUCN日本委員会が1980年に発足されており、IUCNに加盟する国内の団体間の連絡協議を行い、2001年10月には、IUCN理事会において正式な国内委員会として承認されています。
2010年4月現在、IUCN日本委員会は、国家会員(外務省)、環境省および民間団体22団体からなっています。
皆さんも、ぜひIUCNの活動を下記のウェブサイト等でご覧になってみて下さい。そして賛同される方はぜひ自然保護活動のひとつとしてIUCNの活動を支援して下さい。

【参考ウェブサイト】
・IUCNホームページ
http://www.iucn.org/
・IUCN日本委員会
http://www.iucn.jp/