持続可能な都市を目指して~ロンドンの草の根活動

lda_london_leaders01.jpg「ロンドン・リーダーズ」ってなんだと思いますか?
実は、ロンドンを持続可能な都市として成長させ、世界を率いていくために結成されたロンドンの一般市民のことです。真に持続可能な都市にするには、いわゆる草の根活動が最も効果的だとして、”London Sustainable Development Commission”(LSDC,2002年に設立)が一般公募の中から選んだ15,6人を「ロンドン・リーダーズ」として任命しています。
lda_london_leaders02.jpg2008年にスタートしたこの事業。ボランティアでロンドンが世界の模範になれるよう、斬新なアイディアで活動する「リーダーズ」たちを支援していきます。ご紹介するVTRは、「ロンドン・リーダーズ」として過ごした1年間を振り返り、その良さを伝えています。

lda_london_leaders03.jpg活動は、「屋根の緑化運動」や「自然環境を破壊しない家づくり」など多岐にわたります。
「社会を持続可能にすることは、何かを失うことではなく、生活を上質にすることだ」という男性の意見。ある女性は、「持続可能な社会にするための活動や効果は、プールや湖に石を投げたときに広がる波紋のように、静かにいつの間にか広がっていくものよ」と話しています。
お金があるから大量消費して大量廃棄する、ないから仕方なく古いものを使うという以前の考え方は、決して豊かではなかったのです。お金があっても、今あるものを大切にし、未来へ残していくと考えれば、気持ちが豊かになると思うのです。

ロンドンで始まったこうした取り組みが、徐々に世界に広がっていき、人間の共通観念になればいいと思います。

執筆:小田原由花

【関連URL】
●The London Sustainable Development Commission (LSDC)のHP(英語)
「ロンドン・リーダーズ」の詳細もわかります。
http://www.londonsdc.org/

●”Sustain 72″のHP(英語)
http://www.sustain72.org.uk/