More for Less ~ゴミ箱の中身

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イギリスのある男性のライフスタイルのドキュメント。「ゴミ箱をあさるなんて!」と思われるかもしれないが、このビデオに登場する彼は過不足ない生活が出来る事を証明しているし、お金をたくさん持っている多くの人に比べても幸せそうだし、問題意識を高く持って、社会に対してとても重要なメッセージを発信したりもしている。
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途上国では食べものが足りずに、飢えて死ぬ人が大勢いる。一方、先進国では肥満に悩む人がいて、食べ物が大量に捨てられている。彼の言葉を借りて言えば、「こんなことが正しいはずがない。」世界で飢餓に苦しむ人は8人に1人。しかもこの数は1年で400万人のペースで増え続けている。1日あたり2万5000人もの人たちが、お腹をすかせながら死んでいく。ではすべての人たちが食べて行くだけの食料が足りないかというと決してそうではない。世界では約20億トンの穀物が作られていて、これは世界人口の2倍を養える量。なぜ一部の地域で食べものがない人が出て来てしまうかと言えば、それは今の経済のしくみでは、食料がうまく分配されていないから。
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今、豊かな生活を営んでいる私たちにすぐにでも出来る事。それは自分たちの使い捨て生活を今一度見直し、無駄にしない生活を心がけるとともに、自分の住む地域で資源が適切に循環されるシステムを作って行く事だ。ベルリンではこんな試みも始まっている。

【執筆】丹羽順子

関連webサイト
廃棄直前の食べ物がおいしい食事に変身!
http://greenz.jp/2008/03/28/berliner_tafel_ev/