母なる川の現在(いま)

mekon02.jpg皆さんは’メコン川’をご存知ですか?
メコン川はチベット高原に源流を発し、中国を通りミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムなどを経由して、南シナ海に抜ける国際河川です。その長さはおよそ4800kmで、世界12番目の長さを誇り、日本の信濃川の約14倍の長さに相当します。メコン流域は、世界的に見ても生物多様性が非常に豊かで、生息が推定されている魚の種は1200種以上に上ります。また、メコン川はその流域に住む人々に漁場を提供し、約120種の魚が商業的に取引きされているため、経済活動にも重要な役割を担っています。しかし、主流へのダム建設や急流を緩和するための治水工事が、環境への被害をもたらすとともに、地域住民の生活にも大きな影響を与えています。

mekon03.jpg今回の番組では、このメコン川を中心に活動するNGO団体’メコン・ウォッチ’が撮影した映像です。実際に現場で活動されている木口由香さんのインタビューと併せてご覧頂きます。映像では、メコン川流域で伝統的に生産されてきた海藻’カイ’と人々の暮らしや、メコン河の現状ならびその課題などをご紹介しています。
‘メコン・ウォッチ’は、メコン川流域の開発や経済協力が、広い意味で地域の自然資源を生活の糧としている流域の人々の生活を脅かさないように、調査研究や開発機関への働きかけを主な活動として1993年に設立されたNGOです。

mekon01.jpgメコン川流域の人々の暮らしは、「人と自然が共に生きる」というライフスタイルから、日本の伝統的な里山・里海の生活様式に通じる所があるように思います。自然の恵みを享受しながら、持続的に利用し、保全していく。それこそまさに、私たちが目指すべきサステイナブルな社会であり、世界の生物多様性の保全にも繋がっていくのではないでしょうか。
執筆:Green TV 大瀧

【関連URL】
●メコンウォッチHP
http://mekongwatch.org/index.html
●メコン川(wikipediaより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%B3%E3%83%B3%E5%B7%9D