蘇る海 ~牡蠣の力

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今回のレポートは、ニューヨークから。そんな大都会から何のレポートか?!というと、牡蠣のお話。昔は、ニューヨークは牡蠣で有名だったという。
オイスター・バーも、なんと90年以上の歴史を持ち世界的に有名な店舗もあるそうだ。そんなニューヨークと牡蠣の関係。しかし、食べるだけでない価値がそこはあったのだ。
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二枚貝には海水を浄化する働きがある。海水中からプランクトンなどの栄養を取り入れ、ろ過した海水を排出。牡蠣の浄化能力は二枚貝の中でも特に高く、日本全国の牡蠣養殖が日本の年間降水量の約50%を浄化している事になるとまで言われている。

日本でも水質浄化を目的とした牡蠣を使った実験が、東京都港区のお台場海浜公園で昨年始まっている。1日約4百リットルの海水を濾過(ろか)するとされるカキの能力に着目した試みで、昨年度中にカキ4万個を調達。3カ年事業として浄化効果を検証するとともに、担当者は「水質改善は家庭から。まず関心をもってもらいたい」と話している。(出所:東京新聞 2007年8月29日)。
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私たちが汚し続けた海。牡蠣養殖は現代の環境を守る、まさに救世主的産業なのかもしれない。しかし、大切なのは私たちがその救世主にすがるのではなく、海を汚さない思いやり、環境にやさしい暮らし(洗剤の量を1割でも2割でも減らす、環境にやさしい洗剤を使用する、地球に優しい食材に目を向けるなど)に少しでも目を向けていくことではないでしょうか?
ニューヨークからのレポート。しかし、決して私たちと遠く離れた話でないことを忘れてはいけない。

※ カキ(牡蠣、英名:oyster)とはウグイスガイ目イタボガキ科に属する二枚貝の総称あるいはカキ目もしくはカキ上科に属する種の総称である。海の底の岩から「かきおとす」ことから「カキ」と言う名がついたといわれる。古くから、世界で食用、薬用として利用されてきた。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

関連webサイト
牡蠣屋.com
http://www.kaki-ya.com/kaki.htm

東京都
http://www.metro.tokyo.jp/INET/EVENT/2007/08/21h8k100.htm

http://www.riverproject.org/research_07Oyster.php
(英語)