レバノン海洋汚染

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2006年夏、レバノンとヒズボラの戦闘が始まった翌日に、地中海史上最悪と言われる環境汚染が発生したのをみなさんはご存知でしょうか?沿岸都市イイェフの発電所がイスラエル軍に爆撃され、地中海に1万5千トン以上に及ぶ石油が流出されました。
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このような事故的な海洋汚染に加え、グリーンピースの本映像作品は、それ以外にも環境を考慮していない海岸開発事業、ゴミの投げ捨て、工業廃棄物の流出に加え未処理下水流出やダイナマイト漁などの影響がレバノン海岸と海洋生態系と海岸沿いに営む人々の暮らしが危険にさらしていることを教えてくれます。長期的な解決策として海岸保護区を設立が不可欠とされています。
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戦争後、油膜除去や海に落ちたクラスタ爆弾の回収などにあたり、終戦1年以上たった現在にてほぼ完了されたと報告されています。しかし海岸保護区を設立に関しては引き続き政府との交渉が続いています。戦争で破壊された社会基盤と環境へのダメージ、回復には時間がかかります。

戦争や開発、目先しか見えなくなる人間の行動が環境へ与える影響は大きいです。自然は黙ってそれを受け止めるしかないです。自然生態系が生活の基盤であることを認識してサステイナブルな考え方に変えていくことが重要に思えます。そしてやはり「平和」であることが自然保護の基本ではないかと考えさせられました。

関連webサイト
関連ニュース
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2122260/956691

http://www.news.janjan.jp/world/0711/0711075301/1.php

グリーンピース地中海本部(海を守ろうキャンペーン、英文のみ)
http://www.greenpeace.org/mediterranean/mediterranean-marine-reserves/