生き物にやさしい未来へ

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春。芽吹く季節を手放しで喜びたいところですが、花粉症に悩まされる方々は多いのではないでしょうか。花粉症の原因は杉や檜などの花粉です。戦後、成長の速い杉が造船目的に全国に広く植林されたのが、現在花粉生産力の強い30年に達したためです。需要が激減して、今のような状態にある訳です。
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「街の緑化」など良く耳にしますが、このような前例を見ると、ただ木や草花を植えれば良いというものではないということが分かります。今回の作品は 自然と共存する街づくりを目指すシンクタンク(財)日本生態系協会から日本の自然に合った自然保護の考え方や再生方法のについて教えて頂きました。健全な生態系を守り、永住性のある再生方法を行政や議会、そして教育活動などを通して多くの人々に提案しているのが本協会です。 自然は本来、多様多性の生物が支え合い成り立っているものと(財)日本生態系協会の池谷さんは仰っています。それを生物多様性と言い、日本ではこれを数値で測ることで、自然を守ろう、取り戻そうという活動が始まっているそうです。
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しかし問題は人々の意識的なレベルにもあると池田さんは述べています。国家予算をもう少し未来に向けて、子どもたちにも永住性のある自然の豊かな街を残していきたい。本当に大事なことだと思います。私も生活基盤を支える自然とは何かもっと理解しなければいけないと感じています。わからずにしていることが多いです。小さい事からでも始めてみよう、自分のこと以外に意識を向けてみようと思います。自然の恵みなしでは私は存在しないのだし、 長期的な物腰で考えて行くことが必要になってくると思います。 先進国、ニッポン。そろそろそのような心の余裕を持ってもよいころなのではないでしょうか。

関連webサイト
(財)日本生態系協会
http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/index.htm