渡り鳥を救え~ブルガリアの野鳥保護活動

whitley_awards_bulgaria03.jpgGreen TVでは2本目の紹介となるウィットリー賞受賞者のVTRです。
今回は、ブルガリアからドナウ川下流域の野鳥保護活動で評価されたエミル・トドロフ氏の活動をお伝えします。
ドナウ川といえば三角州をご存知の方も多いかと思いますが、その流域は渡り鳥の渡りのコースで、現在、絶滅危惧種となっている鳥たちが数多く飛来し、生きています。
しかし、鳥たちの宝である流域の湿地を人間が農業用水路に造成したり、風力発電の羽根に渡り鳥がぶつかって死んでしまうという事態が発生したりして、どんどん鳥たちが追いつめられています。
whitley_awards_bulgaria01.jpgドナウ川は、ドイツ南西部からヨーロッパの中南部を通ってオーストリア、ハンガリー、ブルガリア、ドイツ、モルドバ、ルーマニア、ウクライナ、スロバキア、セルビア、クロアチアを流れる全長2848キロの大河です。
つまり、ドナウ川下流といっても数カ国の協力を同時に得なければ、野鳥保護の成果が上がらないというわけです。

whitley_awards_bulgaria02.jpgブルガリアの社会を率いて、ひいてはヨーロッパ各国でボランティアを募って、人間と野鳥が共存していこうと活動する姿に、壮大な構想も足元からしっかりと固めていくことで叶えられていくものだと感動すら覚えます。

【関連URL】
●2009年ウィットリー賞受賞者 エミル・トドロフ氏の詳細ページ
http://www.whitleyaward.org/display.php?id=154