IUCNチーフエコノミストに聞くビジネスと生物多様性

iucn_kobe01.jpg皆さんお気づきかもしれませんが、最近Green TV Japanのオリジナル作品では、「生物多様性」に関わるクリップを多く配信しています。ここには、来年2010年の国際生物多様性年と名古屋で開催されるCOP10に向けて、皆さんの生物多様性に対する認識を高めていきたいという思いが込められています。

iucn_business01.jpg今回のテーマは「ビジネスと生物多様性」。ここでいうビジネスは、主に企業の在り方やその取り組みを意味しています。生物多様性が私たちにもたらす様々な生態系サービスは、われわれ一般市民の生活だけでなく、企業の活動にも深く関わっています。
この少し難しそうなテーマを、今回はIUCN(国際自然保護連合)でチーフ・エコノミストを務めるジョシュア・ビショップ氏に、非常に分かり易くご説明頂きました。ビショップ氏は保護と発展のはざまに焦点を当てた、自然資源と環境の経済学者で、経済的に有効な自然保護の在り方や持続的な社会の構築を模索しています。
一見、生物多様性とビジネスは相反するようなテーマですが、だからこそ生物多様性とビジネスは互いに深く影響し合っているのです。ビショップ氏が指摘されているように、生物多様性の損失は、企業のブランド評価や資源としての生物多様性に大きく影響し、企業もその重要性に気付き始めています。また近年拡大しつつある、生物多様性に関わるビジネス市場も、生物多様性保護の観点から今後非常に重要になってくると思われます。
では、企業はどう変わっていく必要があるのでしょう? まずは、企業活動が生物多様性に与える影響を十分に理解し、そのフットプリントを認識した上で、それに対するアクションを検討する必要があると言います。それを基に、企業は生物多様性戦略を打ち出すことができ、企業責任を果たすとともに、ステークホルダーにも伝えることができます。こうした流れは、私達消費者にも適用されるのではないでしょうか? まずは、私たちの生活が生物多様性に与える影響を認識し、それに対して何ができるのかを考える。生物多様性の保全には、企業や国だけでなく、地球に生きる全ての人が関わっていかなくてはなりません。なぜなら、私たちの生活は常にこの生物多様性によって支えられ成り立っているからです。

iucn_kobe02.jpg今後、企業がさらに生物多様性保全を推進していくためには、私たち一般市民も変わる必要があります。消費者一人一人がもっとグリーンでサステイナブルな商品を求め、環境に配慮した企業を選択するようになれば、企業もおのずと変わらざるを得なくなります。生物多様性のために私達にできることを始めてみませんか?

【関連URL】
●IUCN日本委員会
http://www.iucn.jp/
●生物多様性特設サイト
http://cop10.com/