W・ディズニーが伝える全米野生生物の現状

nwf_disney03.jpg全米野生生物連盟(NWF)は、子どもたちの未来のために野生生物の生息地を守り豊かな自然を保護することを目的に1936年に設立されたNGOです。現在、会員数は約450万人に上り、全米最大規模の生物保護団体です。そのNWFが1938年に始めた活動が「野生生活週間」です。毎年3月の中ほどに設定されていて、アウトドアで遊んだり、希少生物を見つけて報告してもらったりする活動を通して子どもから大人まで、幅広い世代に自然を守っていこうとする心を育てていこうとしています。
セレブリティの参加も多いようで、近年ではロバート・レッドフォードなども賛同しています。

nwf_disney02.jpg今回ご紹介するのは、1958年の「野生生活週間」に作られた、ウォルト・ディズニーが活動への協力を呼びかけるVTRです。
およそ1分と短いうえ、W・ディズニーの出演部分は数秒と短いのですが、希少動物として紹介される
動物の中に、東京ディズニーランドの気ぐるみとして見かける「グリズリーベアー」が登場するので、説得力がある中にも親しみを感じます。
現代的なCGを駆使した映像と違い、テープに古い傷の入った映像と名作映画で見られるような少し早口な喋り方が味わい深いVTRです。時は半世紀も過ぎて行きましたが、訴えることは今につながっています。変わらない思いを感じてください。

執筆:小田原由花

nwf_disney01.jpg【関連URL】
●ナショナル・ジオグラフィックのHP
http://www.nationalgeographic.co.jp/animals/mammals/rocky-mountain-bighorn-sheep.html

●全米野生生物連盟(NWF)のHP(英語)
http://www.nwf.org/

●(財)自治体国際化協会の「アメリカにおける自然保護政策」というレポート
http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/html/cr153/index.html