1億人が水没する未来に警笛を鳴らす

people_underwater002.jpgカンクン メキシコ南東部のユカタン半島先端にある都市。美しいカリブ海を堪能できる観光地です。VTRはGREEN PEACEが”350.org”という団体と制作したもので、カンクンの海中で行ったあるパフォーマンスを撮影したものです。それは海に人の彫像をたくさん沈めて、その人たちに話しかけるというもの。

ここで”350.org”という団体について。1988年アメリカで『人類の終焉_環境破壊の現在と近未来』を出版し、環境破壊についていち早く唱えたアメリカの作家ビル・マッキベンが友人らと設立した団体です。2050年までに大気中の二酸化炭素を現在の388ppmから、科学的に人が安心して暮らせるとされている350ppmに下げるために行動しようというところからついた団体名です。2007年にアメリカの50か所で2000回の集会を始め、現在まで様々なパフォーマンスやイベントで地球を守る啓発活動をしています。

今回は「海水面の上昇」の危機を訴えるもの。彫像の周りを魚は優雅に泳いでいますが、普段着を着た人は、何回も海面へと上昇を繰り返しつつ彫像に話しかけます。もし、海面が上昇したら、同じ状態になるんですよね。沈むのです。私たちにできること、それは少しずつでもCO2を350ppmに下げるよう、努力することです。

【参考サイト】
GREEN PEACE の HP。他のVTRや私たちが今すぐ行動できることなどが掲載されています。

http://www.greenpeace.org/international/en/

350.orgのHP。日本語版はありませんが、映像だけのVTRもあります。

http://www.350.org/en