気候変動による生態系への影響が叫ばれて何年もたちますが、具体的な状況は一般にそれほど浸透していないように思います。
VTRは、その影響を一般市民に訴えるヨーロッパのキャンペーンの一環としてWWFベルギーなどが制作したものです。

取り上げられているのは、スペインのアカシカ、ピレネー山脈のオオライチョウ、ベルギーのカワセミです。それぞれが主人公として登場し、自分たちの生息環境がどうなっているのかを伝えてくれます。

緑が少なくなって餌が減っていたり、以前とは違う植物が勢力を拡大していたり。人間に例えたら、地球上から食べ物を扱う小売店がなくなっていたり、畑がどこにもなくなっていたりするような状況なのかなと想像します。
合間に、省エネへの取り組みを促す一言がポイントで入っていて、印象に残る仕上がりです。

このVTRは、シリーズで12本。今後も続く予定です。
WWFの”Climate Tracker”のHPでは、全12作品が見られ、それぞれに登場する動物の詳しい状況をみることもできるので、興味のある方はご覧ください。

執筆：小田原由花

【関連URL】
●WWFの「クライメイト・トラッカー」のHP（英語）
http://www.climatetrackers.net/