メッセージ・フローム・アマゾン

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地球上の熱帯雨林は毎年17万平方kmづつ減少していると言われており、この面積は2年間で日本のほぼ同じ位の熱帯雨林が消失していることになります。

特にアマゾン地域には、地球上の生物遺伝子資源の約半分が生息しており、地球上の酸素の3分の1がアマゾンで作られていると言われています。

また、ブラジルは米国と並ぶ、大豆の世界最大の輸出国であり、最近ではバイオエタノールの広がりにより、とうもろこし栽培が広がっています。

こうした大豆やとうもろこしは、アマゾンの自然豊かな森林を伐採することにより、成り立っていますが、一方、日本の大豆自給率は約20%と程度となっています。

私たち日本人にとって、地球の裏側の遠い国で起こっていることという認識から、身近な食生活に密接した問題として捉え、アマゾンの森林伐採の実態をご覧下さい。

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今回映像協力を頂き、事務局長であるパウロさんが所属する熱帯森林保護団体(RFJ/Rainforest Foundation Japan)はアマゾンの熱帯林及びそこに暮らす先住民の保護を目的に、1989年5月に発足したNGOです。

アマゾンの環境破壊は、遠いどこかの国の問題ではなく、私たちに関係する切羽詰まった問題なのだ、ということを知ってもらうために、この団体の活動が開始されています。

熱帯森林保護団体のリーダー、ラオーニさんはそうした現実を広く日本にも訴えることを目的に、日本にも来日しています。

さらに、パウロさんのインタビューでは日本だけではなく、ブラジルや近隣の国々の人も無関心であるとコメントしています。

こうした普段ではなかなか見ることの出来ないアマゾンや地元住民の方々の映像を通して、何かを感じてもらえればと思っています。

また、今回映像では紹介出来なかった、パウロさんへのインタビュー内容を特別に掲載しますので、併せてご覧下さい。

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Q:ブラジル熱帯森林保護団体の活動について具体的に最優先としている内容をご紹介下さい。

A(パウロさん):アマゾンはブラジルのみでなく、この惑星にとって、とても重要です。熱帯森林保護団体は1989年から、インディオ生活区でのプロジェクトを発展させてきました。その主なプロジェクトは破壊された地域の植林です。また教育プロジェクトを提供し
ていますが、それら活動を通して、XINGU地域のインディオの生活の質も向上しています。

Q:団体のリーダーでもある、ラオーニさんの日本訪問の目的と狙いを教えて下さい。

A:リーダー、ラオーニは、89年に日本を初訪問していますが、その際は、熱帯森林のプロジェクトを支える日本人にとても歓迎されました。
彼は今こそ、日本を再訪問し、インディオ生活区で発展してきたプロジェクト、そしてこれらのプロジェクト継続の必要性について、明確に伝えるべきだと思っています。
そして、ブラジル政府のインディオ生活区保全が進まないため、現在もアマゾンは破壊され続けていることについてお伝えしたいと考えています。

【協力】
熱帯森林保護団体(Rainforest Foundation Japan)
http://www.rainforestjp.com/