オーガニックコットンの魅力~生産者も消費者も幸せになれる仕組み作り~

COOP_NATURALINE02.jpg皆さんは「オーガニックコットン」をご存知ですか?聞いたことはあっても、実際にオーガニックコットンから作られた商品を使っている人はまだそれほど多くないかもしれません。
オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を使わない畑で生産されたコットン(綿花)のことを言います。収穫されたコットンそのものは、普通の綿と大差はありませんが、生産・加工され商品化されるまでに使用される化学薬品の量が大きく異なります。通常、コットンを育てるには多量の農薬が使用され、害虫駆除やコットンの収穫に農薬が使われるのはもちろん、製品加工の段階でもたくさんの薬品が使用されており、土壌汚染をはじめ、地球環境への悪影響が懸念されています。オーガニックコットンはこうした製品製造過程での薬品の使用も最小限にとどめているため、自然のままの風合いを残したコットンが多いのが特徴です。
オーガニックコットン製品を使用することのメリットは大きく分けてふたつ。ひとつは、環境に配慮した商品であるとともに、化学薬品の使用が少ないため人の健康にも優しいということ。もうひとつは、適切なオーガニックコットンを栽培する農家からの商品を選ぶことで、貧困地域の経済的支援につながり貧困救済に貢献することができます。

COOP_NATURALINE03.jpg今回の映像に登場するピーター・チャネン氏は、まさにこのモデルを実践されているスイスの紡績会社REMEI AGの副社長を務め、インドやタンザニアでオーガニックコットン農家の支援をしながら、ビジネスと結び付けた貧困救済に取り組んでいます。その活動は’bioReプロジェクト’と呼ばれ、「オーガニックは単なるラベルではなく、活動の証である」という言葉を掲げ、人と環境に優しいコットンの生産を支援しています。これらの活動が評価され、国連から「持続可能なパートナーシップ賞」も受賞しました。

COOP_NATURALINE01.jpg地球に、そして途上国に優しいオーガニックコットンは、今後注目されていくこと間違いなしです。皆さんも一消費者として、自らの購入する商品に責任を持ち、それらがどのようにして生産されたのかをちゃんと認識したうえで、地球と人に優しい商品の選択をしていきませんか?
執筆:Green TV 大瀧

【関連URL】
●株式会社パノコトレーディングHP
http://www.panoco.co.jp/
●日本オーガニックコットン流通機構(NOC)
http://www.noc-cotton.org/