霧の街に広がる野生の領域〜釧路湿原の今

kushiro_final01.jpg陸のいきものと水のいきものが出会う場所、湿地。そこは人間が居住地として暮らすことができない環境であるがゆえに貴重な野生生物が多く生息する聖域となりました。例えば、食物連鎖の頂点に位置する水鳥。この水鳥たちが生息地として選ぶ湿地には、それを支える環境、つまりエサとなる虫、植物、魚が多く存在し、それらが生きていける環境がそこにあることを意味します。そして、そのことは人間にとっても多くの恵みを与えてくれる場所となるのです。

kushiro_final02.jpgラムサール条約をご存知でしょうか?世界中の湿地の環境を守りながらも、持続可能で有効な利用方法を推進していく条約で、日本にも数多く条約に登録されている湿地があります。その第一号となったのが、今回ご紹介する北海道の南東に位置する釧路湿原です。釧路市は、太平洋の暖流と寒流がぶつかりあって、発生する霧に包まれるため、「霧の街」と別名がつくほど霧が多い場所です。

今回のコンテンツでは、釧路湿原を保全するために活動されている杉沢さんにご案内いただきながら釧路湿原の生態系のこと、いま起きていることについて、お話頂きました。湿原が私たちに与えてくれる目に見えない恵み。もっと目を向けてみませんか?