オットセイの楽園

オーストラリアのタスマニア州。北海道の80%ほどの面積であるこの島は固有生物の宝庫です。自然、海洋保護区が多くあり、さらに過去の囚人施設も世界遺産にしていされていて、見ておきたいもの、残しておきたいものでいっぱいです。

東海岸にある町、トリブアーナからフェリーで行くことのできるマリア島については、以前ご紹介しましたがご覧いただけましたか?

車を乗り入れてはいけない島で、世界遺産と自然保護区の島といってもいいようなところですが、このマリア島の近くにあるのが”アイル・デ・フォク”という小さな島。島というより糞でできているリン酸岩とでもいうべき大きな岩でしょうか。ここが今回ご紹介する場所です。

別名「オットセイ島」とも言われているこの場所は、自然保護区に指定されています。

美しい海底洞窟の中をダイビングすることもできます。

オットセイはその皮を珍重されたことから商業捕獲で個体数が大幅に減少しました。狩猟が禁止になった後は順調に数が回復しましたが、漁業用の網にかかってしまったり、オットセイの餌となる魚を人間が獲りすぎてしまったりすることによってまたもや個体数が減少する方向に進んでいます。

それにしても海底洞窟なんて素敵ですよね。保護活動がされているところは美しいからこそ人が訪れるのでしょうが、日本の縄文杉や小笠原諸島、尾瀬など、保護指定されたがゆえに訪れる人が増えすぎて、自然破壊につながりかねない状況も起きていますよね。どんな破壊もすべて人間のエゴなのではないかと思います。美しい場所を、自然に見せてもらったからこそ、その恩返しとしてどうすればその美しさを未来に残していけるのかを、その都度人間が考えていくべきなのだと思います。

 

 

参考サイト

http://www.australia.com/jp/

オーストラリア政府観光局のHP。