Dolphin&Whales

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この映像は、バハマ諸島やトンガ王国周辺の海域で野生のイルカやクジラの生態を捕えた「ドルフィン&ホエールズ」という3D映画(製作:3Dエンターテインメント&マッキニー・アンダーウォーター・プロダクション)からの作品です。
綺麗な映像とコピーが、スッと入ってきたのではないでしょうか?
クジラやイルカは、皆さんもよくご存知かと思います。クジラを例にとり、現状を一緒に少しだけ見てみましょう。
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クジラは、現存する83種のうち13種がIWC(国際捕鯨委員会)の対象になっているのですが、捕鯨議論はミンククジラという種の一部のみだと言います。十万単位の個体数を保っているミンククジラのようなクジラがいる一方で、多くが絶滅の危機にさらされているのが現状です。
地上最大の生物、シロナガスクジラは、かつて南半球には20万頭ほどいたと推定されていますが、捕鯨によりその数が減少し、1964年に全世界で捕獲禁止になりました。以来、いまだにその生息数は回復しておらず、400から1400頭の間だと言われています。
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近年、クジラは捕鯨だけではなく、様々な人的影響により年間30万頭以上が犠牲となっているそうです。例えば、漁網にひっかかってしまうと、ほとんどの場合、抜け出すことができずに窒息して死んでしまいます。また、海洋汚染や気候変動なども生息を脅かしています。他にも、潜水艦が使うソナーの音が、クジラの聴覚を狂わせ、座礁の原因になっているのではないかと指摘する科学者もいます。さらに最近は、船がクジラの何十倍ものスピードで運航しているため、クジラが気づいてもよけることができず、高速船と衝突する事故も増えたと言います。
クジラの話は日本が深く関わっていることでもあることは、多くの方が知っているかもしれません。この映像に出て来る海の仲間たちと共存できるように、私たちも今一度見直すべきことがあるのではないでしょうか?

関連webサイト
http://www.DOLPHINSandWHALES3D.com/

WWF
http://www.wwf.or.jp/activity/marine/lib/whale/redlistwhale.htm