自然と人々の暮らしのバランス~ルワンダの生物多様性

iucn_rwanda_garden01.jpg近年、ルワンダは経済的成長を遂げつつありますが、世界的に見ると貧困、人口過密状態です。

人口の85%が農業に従事していますが、長年にわたる紛争と森林管理をきちんとしていなかったことで、生物・有機物の宝庫である森が失われ、生態系に問題が出ています。そこで2035年までに土壌、水、土地、森の資源を元の状態に戻していくという目標をルワンダ森林景観保護協会が立てました。
生態系を元に戻していくことにより、観光客を呼び込み、新たな雇用を生み出し、貧困から脱却することも視野に入っています。

VTRに出てくるニュングウェ国立公園は、広さ1000平方キロメートルもあり、中・東部アフリカ最大の山岳雨林で、始まりが氷河紀後期にまでさかのぼる、最も古い原生林です。また、ナイル川の水源であることが確認されています。また、植生は200種類以上。確認されているだけで149種あり、そのうち50種がニュングウェ自生のものです。霊長類は13種類。鳥に至っては300種が住んでいます。魅力たっぷりです。

案内役のジョン・D・リューさんは、中国にある「環境教育メディアプロジェクト」という会社のディレクター。中国系アメリカ人で、中国在住です。CBSニュースやBBCなどに番組を提供しています。環境保護を国の経済力アップにつなげる取り組みは、各国で行われています。ルワンダのような「ありのままが美しい国」が先頭に立って地球環境の保護を実践し、他の国が真似できないような成功例が生まれることを願います。

小田原由花

【 参考サイト】

http://www.iucn.org/knowledge/news/?7308/IUCN-welcomes-Rwanda-as-new-State-Member
IUCNのHP。ルワンダが新たにIUCNに加盟したことを受けて、ルワンダの状況が記載されています。

http://www.rwandaembassy-japan.org/jp/
ルワンダ大使館のHP。美しい写真が満載です。