ルワンダ奥地のゴリラたちを訪ねる

毎年6月5日は、(WED: World Environment Day)です。国連環境計画(UNEP)は「この日は環境のことを考え、様々な方法でお祝いをしよう」と世界中に呼びかけています。
2011年は国連の定めた「国際森林年」をサポートするため、森林と自然と人とのかかわりあいを考えた活動やイベントが、ホスト国のインドや世界各国で開催されました。
その2011年の世界環境デーのウェブサイトのために撮影、編集されたのが今回の番組です。これは、昨年2010年の世界環境デーのホスト国だったルワンダで発足した世界環境デー
遺産プロジェクト(WED Legacy Project)の一環で、ウェブサイトに登録した人たちによって名づけられた3匹のマウンテンゴリラの約一年後の様子を紹介したもの。
3日に分けて作られ、この番組はその3日目です。

この世界環境デー遺産プロジェクトでは、個人、組織が何らかの環境活動をWEDのウェブサイトに登録するたびに10ドルの支援が約束される仕組みで、最終的には約10万ドルをゴリラ保護に寄付することができました。番組は、ゾヤのいるスサの群れを探すために山を登るシーンから始まります。その山道を映し出しながら、火山国立公園に住むマウンテンゴリラの数(現在は合計786匹だそうです)や、ここ7年間で数が26%増加したこと、それは火山国立公園を所有するルワンダ、ウガンダ、コンゴが協力してきた成果だというエピソードが紹介されます。そして、国立公園内で最大の29匹からなるスサの群れを見つけます。雨にぬれるゴリラたちの様子、ボスのカルラのふるまい、そして、1歳半のゾヤの楽しそうな様子が生き生きとカメラに収められています。ゴリラを訪ねる旅の完結編。ぜひお楽しみください。

執筆:曽我 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

[関連サイト]
● UNEP WED Legacy Gorillas Diaries(英語)
今回の取り組みを紹介しているサイトです。
http://www.unep.org/wed/news/rwandalegacy.asp

● UNEP(日本語)
UNEPの世界環境デーの取り組みを簡単に紹介した日本語サイトです。