日本の森を守る 地方銀行有志の会

chigin-1.jpg今年は、国際生物多様性であると共に名古屋ではCOP10も開催されますが、来年2011年は”国際森林年”となります。日本は、国土の約7割が森林におおわれた森林大国です。こうした森林は、私たち人間にたくさんの恵みをもたらすと共に、多様な生き物の棲み処としても非常に重要です。しかしながら、近年山村部の過疎化や木材価格の低落などにより、日本の森林維持に不可欠な間伐や森林整備が十分に行われず、多くの森林が荒廃し始めています。

kyoto02.jpgこうした背景のもとに立ち上がったのが「日本の森を守る 地方銀行有志の会(以下 有志の会)」です。これは、全国の地方銀行が一丸となって、美しい健全な森林を次世代に引き継いでいくことを目的とし、各地域における森づくり活動を推進していくための地銀情報ネットワークです。
2009年の12月には、「日本の森を守る京都サミット」が開催され、全国64行の地方銀行の頭取が一堂に会し、美しく健全な森を次世代に受け継いでいくための会合を行いました。そのサミットを踏まえて、有志の会が取り組むべき4つの課題が定義されました。
1.森林保全活動を中心としたネットワーク
2.林業・木材産業再生等を中心とした地域の活性化
3.環境にやさしい金融商品づくり
4.次世代へ引き継ぐ緑化活動
今後、上記の課題に対し、有志の会として連携しながら全国の各地方銀行での取り組みが期待されています。

kyoto03.jpg今回の映像では、当会の会長を務める京都銀行頭取 柏原康夫氏のインタビューを交えながら、こうした有志の会の経緯と活動をご紹介します。

森林を守るための活動は、決して一人の力で達成できるものではありません。全国に展開する地方銀行が協力して推進いくからこそ、実現できる日本全土での森林保全活動は、まさに地域に根ざした重要な草の根活動の一端を担っていくことは間違いありません。私たち一般市民も、自分の住む町の森林を見直し、持続的に守っていくための活動に参加していきませんか?
執筆:Green TV大瀧

【参考URL】
●「日本の森を守る 地方銀行有志の会」ホームページ
http://mori-chigin.jp/index.html