Green Festival2009

intelligence_squared05.jpg今回紹介するのは、イギリス・ロンドンのRoyal Geographical Society(王立地理学協会)で2009年1月25日に開催されたThe Intelligence Squared Green Festival on Climate Change 2009の告知番組です。このイベントの大きな特長の1つは、討論会を数多くおこなうこと。主に学生が対象で、チケットは無料。ただし事前申込みが必要です。

2009年のテーマは、気候変動。「気候変動は人類最大の問題なのか?」という疑問について、10の討論会で活発な議論が繰り広げられます。討論会の司会や問題提起のために集まるのは、世界各地で気候変動について研究、活動をおこなっているプロの人々。参加者にとって、問題を多面的に考える良い機会になっています。

intelligence_squared03.jpg番組では、この討論会にむけて準備をおこなっている学生の様子を紹介。南ロンドンのグレバニー・スクールには、討論会で司会をおこなう予定のベン・ソーダース氏が訪れ、気候変動について語っています。北極を7年探検し、気候変動の影響を目の当たりにしてきソーダース氏は「北極では毎年百万平方キロメートルの氷が溶けており、それはフランスの2倍の量です」と北極での現状を発表。これに対して、どうすれば対策をおこなっていけるか、この学校では活発な議論がおこなわれました。

intelligence_squared02.jpgイベントでは、討論会を通じて気候変動のプロに質問をする機会もあるそうです。また、討論会の会場の外では様々な楽しいアクティビティや電気自動車の試乗会などがおこなわれ、楽しい経験を通じて環境問題を考え機会もある、とのこと。イギリスに行く機会があれば、ぜひ参加してみたいイベントですね。また「討論を通じて考え方を深める」ということの大切さをあらためて感じさせられます。まずは雰囲気を味わうために、この告知番組を見てみてください。

執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

[関連サイト]
● The Intelligence Squared Green Festival on Climate Change 2009(英語)
今回紹介したイベントの詳細です。
http://www.iq2greenfestival.com/