地域に適応した環境解決〜オー ストラリア・エコトレック

ecotrek11_02.jpg水素燃料電池車「Mercedes-Benz B-class F-Cells」による世界一周の旅「Mercedes-Benz F-CELL World Drive」は、欧州、アメリカ大陸を経て、オーストラリアに上陸。動画「Eco-Trek 11: Green Wizard of Oz」は、シドニーからパースへの海岸線をドライブする道中、メルボルン周辺でのサステナブルな4つの事例を取材しています。

メルボルンでは、2018年までに、温暖化ガス排出量の実質ゼロ化と、再生可能エネルギーへの完全シフトを目標に掲げ、様々な分野で、具体的な取り組みがはじまっています。その一例が、メルボルン大学の科学者チームが研究を進めている屋上緑化。気候や植物、水、土壌などによって、屋上緑化に適したものは異なるので、各地域の特徴や性質などを詳しく調べる必要があるとか。比較的新しい分野ゆえ、学術面からの研究開発によって、新しい産業の育成を後押ししようという狙いもあります。また、海に囲まれたオーストラリアは、世界有数のサーフィンスポット。ダルシー・ミッシェル夫妻は、23年間、環境に優しいサーフボードを製造し続けてきました。一方で、この国は、内陸部を中心に乾燥地帯が広がっており、水は貴重な資源でもあります。メルボルンの大学生Jon Liowさんは、太陽光によるボール型の浄水グッズ「Solarball」をデザイン。飲料水が十分に行き届いていない地域でも、大規模なインフラ建設などの必要なく、安全で清潔な水を作り出せる画期的なグッズです。そして、最後に紹介されているのは、アデレートという都市にあるエコ型都市団地「Christie Walk」。都市型の生活でも、プライバシーとコミュニティは共存でき、持続可能なライフスタイルを追求しうることを実証しています。

広大な国土と多様な気候を持つオーストラリアならではの、様々な取り組みを、この動画でぜひご覧ください。

執筆:松岡由希子
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「Mercedes-Benz F-CELL World Drive」の旅をレポートするオンライン動画「Eco Trek」のブログです。
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