野生生物と人が共に暮せる社会づくり

whitley_awards_good_neighbours_india04.jpgウィットリー賞という賞をご存知ですか?1994年にイギリスで始まったもので、エドワード・ウィットリー環境学者が創設した賞です。初めは1万5千ポンドを1団体に贈っていたのですが、今ではヨーロッパでも最大級の環境に関する賞で、優れた自然保護活動を行った人物に与えられます。ゴールド受賞者には2年分の活動費として6万ポンドを、その他の受賞者には3万ポンドを賞金としています。

whitley_awards_good_neighbours_india03.jpgVTRに紹介された受賞者は、2009年度に受賞したインドの医学博士マドゥスーダン氏。インドの西ガーツ山脈で人と野生動物、ここではおもに象が共存して暮らせるよう、小さなコミュニティーからコツコツと勉強会を開いて明るい未来を目指します。
住む人は貧しく、貧しいからこそ無知で、その場しのぎで森のものをとって暮らすので、野生動物たちは食べ物がなくなり人の畑や家畜を荒らす。そして人は食べ物がなくなりものをとって・・・・これを繰り返してしまうのです。
そこで博士は、太陽光発電の電流フェンスをつけて畑や家畜を守り、自分たちの暮らしを守ることを長い時間をかけて説くのです。
VTRは短いですが、HPでは、細かく活動の様子が描かれています。
悪循環をどこで断ち切るか、誰かが教えなければ分からないこともある。私たちの日常生活でもよく感じることですが
これを地球全体のこととして考えていくのが大事なのですね。

whitley_awards_good_neighbours_india02.jpg【参考サイト】
ウィットリー賞のHP(英語)
http://www.whitleyaward.org/index.php