食物連鎖~庭に在来種を

habitats_food001.jpg野生生物に優しい環境作りのためには、食べ物が提供できる環境を作り出すことが重要です。この番組では、そのコツを紹介しています。

制作したのは、次世代の子どもたちのためにアメリカの野生生物と自然を守ることを目的に設立され、全米で幅広く活動を展開している自然保護団体、全米野生生物連盟。この団体は、野生生物の生息環境を作り出し、保護していくために努力している団体や個人を認定する、認定プログラムを実施しています。認定プログラムでは食べ物、水、隠れる場所、子育ての場の4つの要素を満たすことが大切だとされています。この番組は、その4つの要素の中で、食べ物の要素について特化した番組です。

habitats_food002.jpg野生生物に食べ物を与える環境、と考えてまず思いつくのは、鳥の巣箱の設置。これはもちろん良い方法ですが、あくまで自然環境の中でとる食べ物に追加する、サプリメントの役割程度に認識してください、と番組では語っています。では大切なことは?番組では、在来種を庭に植えて、食べ物になる種、ベリー、花の蜜、花粉を提供できるようにすることを提案しています。また、在来種の植物は、エサになる虫をたくさんひきつけるので、その意味でもとても重要な存在になります。

この話は、映像を見た方がより理解が深まると思うので、ぜひ番組を見てみてください。
執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)http://www.slowmediaworks.net

[関連サイト]
● Garden for Wildlife(英語)
今回紹介している、全米野生生物連盟の野生生物の生息環境作りの認定プログラムのサイトです。詳しい情報を知りたい方は見てみてください。
http://nwf.org/Get-Outside/Outdoor-Activities/Garden-for-Wildlife.aspx