パンパスジカを守る〜ウルグアイ

whitley10_susana001.jpg2010年ウィットリー賞受賞者のご紹介です。
今回は、スザナ・ゴンザレスさんという、ウルグアイのNGO代表です。みなさんは、パンパスジカをご存知ですか?ダーウィンの残した記録によると、南米の亜熱帯地域に莫大な数が生息していたようなのですが、都市開発や農地開拓、特に牛の大規模放牧が原因で1900年時よりも生息地が1%以下になってしまい、頭数が激減してしまいました。スザナさんは、20年来、パンパスジカの保護や生息環境を整える活動をしてきたことが今回の受賞につながりました。農場主に、パンパスジカを牛と一緒に飼うことは牧草の生育に効果的で結果としてよい牛が育つと説き、市場で高く売れるというデータを集めて保護活動に参加してもらいました。また、この地域の未来を担うのは子どもたちなので、子どもたちに環境教育を施すことで、将来にわたって安定した保護活動が期待できるようになったのです。

whitley10_susana003.jpgウィットリー賞を受賞した活動の多くは、地元の人たちの環境への意識を高め、未来を見据える目を育てて上手に保護を進めている点が評価されています。未来が美しいものであるために、今日からまず自分自身の第一歩を踏み出さなければなりませんね。

【関連サイト】
ウィットリー賞受賞者の紹介ページ。これまでの受賞者の活動もたくさん載っていますので、参考になさってください。
http://www.whitleyaward.org/display.php?id=164