Odyssey 2050

気候変動は、地球規模で取り組むべき重要かつ緊急の問題。では、なぜ、私たちの地球は、この危機を迎えており、それはどのようなもので、どんな未来を引き起こす可能性があるでしょう?このテーマについて描かれているのが、ショートフィルム「Odyssey 2050」です。
「Odyssey 2050」は、コスタリカの映画製作会社が、同国の英国大使館のサポートを受け、世界中の、とくに若い世代の人々に、気候変動について知ってもらい、これを食い止めるためのアクションの必要性を訴えようと製作したアニメーション。宇宙を旅するキャラクターの視点から、2050年の地球の姿を描いています。地球では、産業革命以後、人類の様々な活動によって、自然環境が破壊され、数多くの生物が絶滅の危機にさらされてきました。中でも、地球温暖化は、深刻な問題です。地球は、大気によって、太陽からのエネルギーを調整していますが、化石燃料の燃焼などに伴い、大気中の二酸化炭素やメタンガスが増加。これらの気体が、本来、反射すべき太陽エネルギーを地球に残してしまう結果、気温上昇を招き、環境に影響をもたらしています。このショートフィルムでは、私たち人類がこれらの問題に対して何らアクションを起こさなければ、この地球は、2050年、数多くの生物が滅亡する惨憺たる惑星になるだろうと、警告しています。
このショートフィルムは、気候変動についての教育マテリアルとして活用されることを想定。スペイン語のほか、英語など12以上の言語に翻訳され、コスタリカ、メキシコ、グアテマラ、コスタリカといった中米諸国のみならず、欧米の国々でも、学校教育で広く利用される予定です。この「Odyssey 2050」を通じて、気候変動という問題について改めて学び、40年後の地球がここで描かれたシナリオどおりにならないよう、いま、私たちができることは何なのか?少し考えてみましょう。

執筆:松岡由希子

[関連サイト]
「Odyssey 2050」の公式ウェブページ(英語)
ショートフィルム「Odyssey 2050」の概要やその目的、今後の展開などについて、紹介されています。
http://odyssey2050themovie.org/es.html