アマゾンの夜行動物

whitley_awards_angela01.jpgウィットリー賞受賞者については、これまでにもいくつかご紹介しましたが、ご覧いただけましたか?今回は、2010年度の金賞受賞者の活動をご紹介します。

コロンビアのアンジェラ・マルドナドさん。コロンビアのアマゾンを保護しようと”エントロピカ”というNGOを創設し、地域の人たちにアマゾンの大自然が地球にとってどんなに大切かを教えることで、地域住民が参加する形の環境保護活動をしてきました。

whitley_awards_angela02.jpgコロンビア、ペルー、ブラジルの3国が重なるアマゾンの密林では、地元の人たちの食糧としてだけではなく生態科学実験やペットとして、非常に貴重なヨザルが乱獲され、闇取引が繰り返されてきました。そうしなければ地元の人たちは収入を得られなかったからです。
しかし実際に大金を手にしているのはほんの一部のブローカーに当たる人たちで、実際に捕獲している地元住民が手にする金額はほんの少しだけです。

whitley_awards_angela03.jpgアンジェラさんたちは、この闇取引に代わる収入の手立てを住民らに提案します。それはアマゾンの密林に生る木の実などをフリーズドライにして販売すること。アマゾンでの光合成によって地球上の酸素の20%を生産していることなど、この密林の大切さを説いていくことと並行して収入を得る方法も伝えていくことで持続可能なアマゾンの保護を実現させたのです。
目の前にある利益だけでなく、遠い未来を見据えた行動を、一人ひとりが心がけていきたいものです。

【関連リンク】
ウィットリー賞のHPの中の、アンジェラさんの活動について(英語)
http://www.whitleyaward.org/display.php?id=160

“エントロピカ”のHP(英語)。
http://entropika.org/