UNFAIR

unfair01.jpg今回の番組は “Unfair”という歌のプロモーションビデオで、とても面白いコメディになっています。映像だけだとちょっと分かりにくいので、ここであらすじを説明すると、登場人物は石油会社の社員と自転車好きの少年。石油会社の社員が、部下に特別の設計図を処分するように言うのですが、その部下が設計図を道に捨てただけだったため、通りがかった自転車少年が設計図を拾い、それをもとに世界初の石油のいらない車を作ってしまうのです。新聞でそれを知った石油会社は大慌て。少年を指名手配し、探し当てるのですが・・・。続きは番組を観て確認してください。
unfair02.jpgこの番組に流れているUnfairという歌はビル・マッデンというアーティストが作詞、作曲した歌です。その歌詞の内容は「知らない道へ行こう。でも、世の中はアンフェア(不公平)だから、それを心に留めておこう」というもの。その「不平等」の象徴を今の石油依存型の社会にみて、このコミカルな映像を作った、というわけです。
unfair03.jpg確かに、石油を扱う大企業がもうけている世の中の仕組み、貧困から抜け出せない世界の人々の状況、世界中の児童労働や女性に対する差別、人種差別など、世界を見回すと必ずしも「公平」と言える状況ではなさそうです。「クスリ」と笑ってしまうような内容ですが、訴えたいテーマはとても真面目で、これからの世界を考えるための良いきっかけになります。ぜひ、この映像を見て世界の不公平や石油依存社会について考えてみてください。

執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

[関連サイト]
● Unfair(英語)
今回紹介したUnfairの映像、歌詞、アーティストのビル・マッデンの写真などが入っています。
http://www.billmadden.com/