都市 里山 奥山をつなぐファームエイド銀座

mitsubachi.jpg今回の番組では、都市・里山・奥山をつなファームエイド銀座の活動を紹介しています。
さて、皆さんは自分たちが毎日食べているものが、どこでどんな人が作っているのか考えたことはありますか?都市で私たちが毎日何気なく食べているものには、里山や奥山 そして海のたくさんの地域が関わり、多くの人の想いが込められています。ファーム・エイド銀座は、そんな地域と人を銀座から応援するイベントです。

今回ファームエイド銀座に参加し、番組にも出演していただいたメダカのがっこう理事長 中村陽子さんはこんな事を仰っています。
「日本は、ドイツのビオトープの概念が入ってくるずっと前から、天然のビオトープでお米を育ててきました。しかしながら、近年の耕作放棄や化学肥料・農薬の使用により、田んぼが本来の役割を担えないような現状があります。日本の食を見直し、多様な生物の生息地を保全していくためにも、こうした田んぼの重要性を再認識する必要があるようです。」

newmitsubachi03.jpgまた、日本熊森協会長 森山まり子さんからは奥山が米作りに果たす重要な役割について語って頂きました。
「奥山は日本文明を支えてきた水源地で、森から湧き出す水は、かけがえのない資源だったのです。奥山からの湧き水はミネラル分を多く含み、滋養豊かな水で、肥料を使わなくても健全な農業を営むことができます。奥山の保全をするということが日本の米作りを支えることになるのです。」

お二人の言葉からは、日本人の主食であるお米が里山と奥山という環境・生態系で、森が作り出したミネラル豊富な水の恵みによって、育てられ、私たちへ運ばれてくるということを実感させてくれます。

そんな環境と生態系を消費の中心地銀座で実感し、考えるためのプロジェクトが銀座ミツバチプロジェクトです。銀座3丁目の紙パルプ会館屋上でミツバチを期間限定で飼っており、一流のシェフやパティシエが自ら飼育場に足を運び、採れたてのハチミツを用いて作り出す商品は、他に真似のできない銀座オリジナル商品を生み出しています。ミツバチの飼育を通じて、銀座の環境と生態系を感じるとともに、採れたハチミツ等を用いて銀座の街と都会の視線の共生を感じることを目的としているこのプロジェクトの理事長の高安和夫さんは「作り手の想いが籠められた商品を提供することで、地域の人と都会の人が繋がっていくようなネットワーク作りを目指している」と仰っています。

Newmistubachi2.jpg消費するものが生産するものへ想いを馳せ、生産するものは消費するものを想いやる。安全で美味しくて、適正な価格であり、消費側も生産側も幸せになれる仕組みがここにあるような気がします。

● 銀座ミツバチプロジェクト
銀座ミツバチプロジェクトの詳細が載っています。
http://www.gin-pachi.jp/top.html

●ファームエイド銀座
http://farmaid-ginza.com/main/