フェイスブックが世界を変える?

日本でも新しいコミュニケーションツールとして注目されている、大手ソーシャルネットワークサービス(SNS)のフェイスブック(Facebook)。2010年7月には、日本を含む世界のユーザ数が5億人を超えたともいわれています。フェイスブックでは、日々、膨大な電力を消費し、世界中のユーザのオンラインコミュニケーションを支えていますが、これは、少なからず地球環境にも負荷をかけています。そこで、国際環境保護団体「グリーンピース(Greenpeace)」は、2010年2月から、フェイスブックに再生可能エネルギーの活用を促すキャンペーン「Unfriend Coal」を展開。こちらのアニメーション動画「Facebook – Unfriend Coal」では、このキャンペーンの概要や狙いについて紹介しています。

フェイスブックは現在、石炭火力発電からの電力に頼っています。2010年2月に、米オレゴン州に自社の大規模なデータセンターを設立。最新コンピュータを設置し、省エネルギー化に努めていますが、ここで利用されているエネルギーは、地球温暖化につながり、環境負荷の高い、石炭から発電されたものです。ユーザ数やトラフィックが急速に増加しているフェイスブックでは、消費エネルギーも増加傾向にあり、現時点の成長率を前提とすると、2020年には、電力需要が1.96兆キロワット時に達するとの予測もあります。そこで、グリーンピースは、この「Unfriend Coal」キャンペーンを通じて、広く一般ユーザからの声を集め、フェイスブックに対して、石炭への依存から脱却し、環境負荷の低い再生可能エネルギーの活用を促そうとしています。大手SNSであるフェイスブックがこの課題に積極的に取り組めば、IT業界全体にもポジティブな影響を与えられるでしょう。
「Unfriend Coal」は、フェイスブックユーザなら誰でも参加できます。フェイスブック上にある「Unfriend Coal」の公式ファンページにアクセスし、「いいね!(Like)」をクリック。自分のウォール(掲示板)にこのキャンペーンについて投稿し、自分のお友達にもこの活動を広めましょう。私たちひとりひとりの声が、フェイスブックのみならず、IT業界での再生可能エネルギーへのシフトにつながることでしょう。

執筆:松岡由希子

[関連サイト]
グリーンピースによるキャンペーン「Unfriend Coal」の公式ウェブページ(英語)
グリーンピースによる、フェイスブックの再生可能エネルギー活用推進キャンペーン「Unfriend Coal」の目的や概要、参加方法などが紹介されています。
http://www.greenpeace.org/international/en/campaigns/climate-change/cool-it/ITs-carbon-footprint/Facebook/

グリーンピースによるキャンペーン「Unfriend Coal」のフェイスブック公式ファンページ(英語)フェイスブック上に開設された「Unfriend Coal」公式ファンページです。
http://www.facebook.com/unfriendcoal