新しい自然エネルギー~地熱ヒートポンプ

ashden_awards08_kensa_heat_pumps01.jpg「地中熱源ヒートポンプ」と聞いて、何だか想像できますか?簡単に言うと、地熱を利用して建物全体の暖房をするための装置です。
これをとても小型化し、簡単に設置できる上、とても使いやすいものに開発したイギリスの企業が、2008年の「アシュデン賞ビジネス部門」で1位となりました。今回は、「アシュデン賞」が制作した、この企業についてのVTRをご紹介します。

ashden_awards08_kensa_heat_pumps02.jpg「アシュデン賞」は、別名「グリーンオスカー」とも呼ばれていて、主催はイギリスの慈善団体「アシュデン・トラスト」。持続可能エネルギーに対する優れた取り組みを行った団体に、イギリス国内向けに「ビジネス部門」「学校教育部門」の2部門と、全世界向けに「インターナショナル部門」の3部門に分かれて賞が送られます。

ashden_awards08_kensa_heat_pumps03.jpg「地中熱源ヒートポンプ」を小型・簡易設置化したのは、90年代後半に設立されたイギリスの「ケンザ社」です。
改良に改良を重ね、「どんな建物にでも適用できる」というヒートポンプは、学校や病院などから個人で家を建てる人にまで、幅広く使われています。
専門の業者ではなくても設置・利用できる点が手軽で、利用者の心をつかみそうです。しかも化石由来のエネルギーから発生する人工的な温かさではなく、もともと地球が持っている「温もり」で建物が暖まる、なんだか気持ちがポカポカしてきます。
日本でも広く普及するといいですね。
執筆:小田原由花

【関連URL】
●日経BPネットのHP 「地中熱源ヒートポンプ」について詳しく書いてあります。
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/hp/question/index.shtml

●アシュデン賞のHP
http://www.ashdenawards.org/

●ケンザ・エンジニアリング(株)のHP
http://www.kensaengineering.com/self-build/index.asp