GASLAND

coop_gasland.jpg“ガスランド”というタイトルのドキュメンタリーが2010年末、NHK-BSで放送されました。これは”サンダンス映画祭 ドキュメンタリー部門審査員特別賞”を受賞した作品です。ご覧になった方がいらっしゃったら、もうご存知だと思いますが、今回はその予告編をご紹介します。

最近耳にすることが増えたシェールガスという言葉。従来の石油にとって代わる天然ガスなのですが、その掘削が今、アメリカから世界へと広がりつつあります。シェールガスとは、堆積岩の間に高圧水流を直接かけて(”水圧破砕”と言います)採掘するもので、使用した際のCO2排出量が石油より少ないと言われています。
しかも掘削する機械が小型で使いやすいということ。これで様々なエネルギー会社が採掘に名乗りを上げました。しかし水圧破砕した後の汚水をどう処理するのかが課題となっています。アメリカのオバマ政権もこのシェールガス開発で温室効果ガス排出量の削減につながると考えているようです。

coop_gasland03.jpgある日、ジョシュという舞台脚本化の家に、ガス会社から手紙が届きます。それは自宅の庭、約8ヘクタールの鉱業権と引き換えに10万ドルの報奨金を出すというもの。話がウマすぎると感じたジョシュは、ビデオ片手に実際にガスの掘削を依頼した人たちを訪ねます。すると、目を疑うような事実が。

あとはVTRをご覧ください。絶対に、本編を見たくなります。
自宅の水道の水を飲めない事態を想像した人がいるのでしょうか。
本当に、地球を壊していいのかと、今後100年のアメリカの燃料を確保するために人類の健康を脅かしていいのか、”うまい話に乗らない”というのはどんな状況にあっても同じではないかと思います。

【関連サイト】
イギリスのコープのHP(英語)。現在取り組んでいるキャンペーンの中から有害燃料について詳しく載っています。

http://www.co-operative.coop/Toxicfuels/What-are-toxic-fuels#page-3

NHK オンライン BS世界のドキュメンタリーHP。放送されたものなどが掲載されています。

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101213.html